「くれよんのくろくん」はいじめの話？伝えたいことは？4歳に読み聞かせた感想

人気の絵本「くれよんのくろくん」、見聞きしたことがあるよというママ・パパも少なくないはず。

人気絵本だけあって高評価の口コミが多い中、

「いじめ・差別の話ではないのか」
「小さい子向けにしてはちょっと難しいかも」

といった口コミも見られます。

図書館や絵本サイトを駆使し、子どもの感性を豊かにする絵本を常に探しているきなこが、

下の内容について詳しく書いていきます。

先に結論からお伝えすると、

20年以上前に発売の絵本なので、現在の感覚とはズレが生じる部分もあるけれど、
3～4歳児が個性の大切さを学べる絵本。

だと思いました！

「この絵本、ちょっと気になってるんだよね」というママ・パパは、最後まで記事を読んでいってくださいね♪

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「くれよんのくろくん」とは？

発行は20年以上前ですが、シリーズ累計発行部数200万部を超えた今なお人気の絵本。

「くれよんのくろくん」はそのシリーズ1作目です。

基本情報

著者： なかやみわ
発行日：2001年10月
出版社：童心社
ページ数：32ページ

出版社によるおすすめ年齢は3歳からとなっています。

年齢別では、3～4歳のお子さんに多く読まれているようです。

あらすじ

物語に登場するのは、新品のクレヨンたち。

退屈したきいろくんが飛び出していくと、そこには真っ白な画用紙が。

クレヨンたちは大喜びで、ちょうちょや花、草木、空、…とそれぞれの色を活かした絵を描いてゆきます。

ところがくろくんだけは「せっかく描いた絵を黒くされてはたまらない」と仲間に入れてもらえず。

「どうしてぼくはこんな色なの？」と落ち込むくろくんでしたが…

みんなが好き勝手に描いてぐちゃぐちゃになった絵が、シャーペンのお兄さんがくろくんにアドバイスすると、「黒」のおかげで素敵な絵に大変身！

みんながくろくんに謝って、無事に仲直りできました。

「くれよんのくろくん」で伝えたいこと

• 必要のない存在はないということ
• 個性の大切さ
• みんな個性があるから世界は素敵になる

ということを伝えてくれる絵本です。

おすすめ年齢の3～4歳頃は、まだまだお友達との関係を上手く作れなかったり、相手の気持ちになって考えるというのが難しい年ごろでもあります。

クレヨンたちのように、友達同士でけんかをしたり仲間外れが起きてしまうこともきっとあるはず。

クレヨンたちのやりとりを見て、「ひとりひとり個性があること」「それぞれの個性があるからこそ出来ることがある」ということを体感できるのではないでしょうか。

「くれよんのくろくん」を読み聞かせた感想

やわらかい色合いのイラストが目に留まり、メッセージ性のある内容だったので読み聞かせてみることにしました。

長男の場合、年少さんまでは文字が多めだったりページの多いものは途中で飽きてしまっていました。

年中さんになると、少し長めのお話も最後まで聞けるように。

個人差がありますが、4歳くらいになるとしっかり聞けるのではと思います。

親目線の感想

4歳半を過ぎた長男に読みましたが、最後までしっかり聞いてくれました。

シャーペンのお兄さんのアドバイスで、ぐちゃぐちゃになってしまった絵がくろくんのおかげでキレイな花火の絵に。

その花火のページは親の私も、子どもも、思わず魅入ってしまいました。

「みんなの色が違ったから、こんな綺麗な花火になったんだね」「みんな大切だから、仲間外れはダメだね」といったことも話した方が、絵本の意図がより理解できるかなと思います。

我が子の反応

「くれよんのくろくん」のメッセージが伝わったかはわかりませんでしたが、お話や絵はとても気に入った様子。

翌日も、「絵本読みたい」と言ってこの絵本を持ってきました。

登場人物が人でなくクレヨンだったこと、優しい雰囲気の絵だったことで、仲間外れや喧嘩の部分もすんなり受け入れられたのかなと思います。

「くれよんのくろくん」の口コミ

実際に「くれよんのくろくん」を読んだ保護者の口コミをご紹介します。

悪い口コミ

悪い口コミで見られたのは、

何か役に立たなければ必要のない、仲間はずれにされても仕方のない存在なのか？と疑問

我が家の子供達は黒は好きな色なので、この物語はピンときていない

といったものがありました。

たしかに黒色が好きな子なら、「え？どうして黒はダメなの？」と仲間外れにされるのが疑問に思いますよね。

良い口コミ

引っ掻き絵が懐かしい、子どもと一緒にやってみようと思った

絵本のあとに遊びにつながる楽しい絵本

良い口コミでは、絵本に登場する画法を真似したくなるという感想が多く見られました。

「作者のなかやみわさんの可愛らしい絵やキャラクターの表情に和む」といった声も。

「メッセージも子どもたちに伝わりやすいお話なのでは」という感想も多かったですよ。

絵本のあとに親子でクレヨン遊びをしてみよう♪

「くれよんのくろくん」は試し読みできる？

絵本ナビでは試し読みが可能です。

1冊まるごと試し読みができる作品はなんと2,000作品以上！

プレミアム会員になると、約700もの作品が読み放題です。

絵本に登場するキャラクターグッズも販売されていて、なかには絵本ナビ限定のグッズもありますよ。

＼ 「くれよんのくろくん」を ／

「くれよんのくろくん」の総合評価

仲間外れというちょっと暗い内容の部分があるお話ですが、優しいイラストのおかげで暗くならずに読み進められます。

ただ、3～4歳だと絵本のメッセージまで理解できるかは微妙なところ。

読み聞かせのあと、補足で説明をした方が良いかもしれません。

おすすめな人

「くれよんのくろくん」は、こんな方におすすめです。

おすすめできない人

反対に、「くれよんのくろくん」がおすすめできないのは、

文字数多めの絵本は子どもが飽きてしまう、という方です。

「文字数は少なめが良いな…」という方には、こちらの絵本はどうでしょうか？

じぶんだけのいろ

まわりに合わせて肌の色が変化するカメレオン。

そんな決まった「色」がないことに悩むカメレオンのお話。

みんなおなじでもみんなちがう

アサリ、梅干し、カタツムリ、…同じ種類でも、ひとつひとつちがいがあることを気付かせてくれる絵本。

本文は「みんなおなじ　でも　みんなちがう」の一文のみ。

「くれよんのくろくん」シリーズと関連作品

くろくんシリーズは2024年9月時点で全4冊発行されています。

タイトル	発行日
くれよんのくろくん	2001年10月
くろくんとふしぎなともだち	2004年8月
くろくんとなぞのおばけ	2009年7月
くろくんとちいさいしろくん	2017年9月

さらに2015年には、絵本に自分で色や絵を描き足して世界にひとつの絵本を完成させる、「くろくんたちとおえかきえんそく」という絵本も発売されています。

くろくんたちのクレヨンと絵本がセットになったものも！

【まとめ】「くれよんのくろくん」は個性の大切さを教えてくれる絵本！

子どもにとって身近なクレヨンが主人公で、個性が「色」で表現された「くれよんのくろくん」。

子どもにとっても感覚的に「個性」というものが理解しやすい絵本なのではないでしょうか。

図書館でも置いてあることが多いと思うので、お近くの図書館にあれば試しに読んでみてはいかがでしょうか？

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