BLWとは?従来の離乳食との違いやメリット・デメリットを解説!

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最近、日本でも注目され始めている「BLW」という離乳食法を聞いたことがありますか?

きなこ

InstagramなどのSNSでもBLWを実践している投稿を見かけますね

BLWはイギリス発祥の離乳食法で、Baby-Led Weaning(赤ちゃん自らが行う離乳)の略。

離乳食の最初の段階から赤ちゃんに固形の食べ物を与えて、赤ちゃんが自分の意思で手づかみで食べるという、赤ちゃん主導の離乳食法です。

「食べることが好きになって欲しい」
「いろんな食べ物を食べられる子に育ってほしい…」

そう願うママやパパは多いはず。

赤ちゃんの意思を尊重するBLW離乳食なら、食べる意欲を引き出したり、自尊心が高まるといわれていますよ。

また、食べ物をどろどろのペースト状にすりつぶさなくて良いので、ママ・パパにとっても調理がラクになるメリットも。

この記事を読めば、

  • 従来の離乳食との違い
  • BLW離乳食の開始時期の目安
  • メリット・デメリット
  • BLWを始める時のポイント

といったことがわかるようになっています。

BLWを提唱しているジル・ラプレイさんの著書を実際に読んだきなこがわかりやすくお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

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目次

ジル・ラプレイ氏が提唱するイギリス発祥の「BLW離乳食」とは?

BLWとは、Baby-Led Weaning(ベビー・レッド・ウィーニング)の略で、「赤ちゃん主導の離乳」という意味。

イギリスの保健師・助産師であるジル・ラプレイ(Gill Rapley)氏が提唱する離乳食法です。

私たちが離乳食と聞くと、「最初は親がスプーンで赤ちゃんに食べさせる」というイメージですよね。

BLWでは、離乳食の初めから赤ちゃんが手づかみで食べて、食べる順番や食べる量、ペースも全部赤ちゃんが自分で決めます。

赤ちゃんが自分で食べ物に触れて、食材の色や形、匂いなどを感じ、食べ方や食感を学んでいくんですね。

ただこの離乳食法は、ジルさんによると、新しい特別なものではなく、「実は昔から“上の子たちがいて忙しくて、子どもに手がかけられない!”という家庭では、ごく自然にやっていたこと」だといいます。

では具体的に、従来の離乳食とはどう違うのでしょうか?

BLWと従来の離乳食との違い

スクロールできます
BLW従来の離乳食
食べ方手づかみで自分で食べる
(赤ちゃん主導)
親がスプーンで与える
(親主導)
何を食べるか赤ちゃんが持ちやすい形状にした固形物すりつぶしたペースト状のもの
開始時期赤ちゃんが決める親が決める
赤ちゃんの焦点食べ物
(どれを食べようかな?どうやって食べようかな?と考える)

(いつスプーンが来るかな?と親の様子を伺う)

BLWでは、赤ちゃんが食べなくても、親が食べさせることはしません。

家族と一緒に食事をするうちに、家族の食べ方を観察して真似したり、食材を触ったり口に入れてみたりしてそれが食べ物であることを知っていきます。

目の前の食べ物を「食べ物だ」と気づき、赤ちゃんの意思で食事をするという過程が、貴重な学びになるという考え方です。

食材で遊ぶことも学びのうちと捉えて、自由に触らせます。

離乳食は家族の食事の時間に一緒に与えて、母乳やミルクは欲しがる時に欲しがるだけあげるのもBLWの特徴です。

離乳食から栄養が摂れるようになってくると、赤ちゃん自身が自然と母乳やミルクの飲む量を減らしていくとのこと。

きなこ

母乳やミルクをやめるタイミングも赤ちゃんが決めるんですね!

BLW離乳食の開始時期

BLWの場合は、従来の日本の離乳食のように月齢だけで開始時期を決めることをしません。

赤ちゃんの成長には個人差があるので、月齢ではなく赤ちゃん自身が離乳食を始める準備が整っているかで判断します。

では、「準備が整っている」とはどのような状態なのでしょうか?

日本BLW協会によると、以下の3つが整った状態を離乳食開始の目安としています。

  1. 6ヶ月以降であること
  2. サポートがあればまっすぐ座れる
  3. 食材に興味を持つようになる

WHOでは、消化機能が整う生後6ヶ月までは母乳(またはミルク)のみで育てることを推奨しているため、開始の目安として6ヶ月以降としています。

自分で座れるかの判断に困る場合は、「腹ばいで胸を持ち上げられる」ことも目安になります。

きなこ

ある程度運動機能が発達していないと、うまく食べ物を噛んだり飲み込んだりすることが出来ないんだそうですよ!

ジル・ラプレイ氏が提唱する「BLW離乳食」のメリットはどんなところ?

ここまでで、日本の一般的な離乳食のやり方とBLW離乳食の違いがお分かりいただけたでしょうか?

ここからは、BLWにはどんなメリットがあるのかをお伝えしていきます。

赤ちゃんも一緒に家族で食事の時間を楽しめる

先にもお話したとおり、BLWでは家族が食べる様子を赤ちゃんがマネすることで、食べ方を覚えていきます。

従来の離乳食のように「1回食、2回食…」と少しずつ回数を増やすのではなく、家族の食事の時間には毎回赤ちゃんも一緒に参加するのがBLWのやり方。

従来の離乳食だと、赤ちゃんは家族の食事の時間とは別に離乳食を食べることが多いですが、BLWだと赤ちゃんも家族と一緒に食事の時間を過ごすことができます。

赤ちゃんが五感を使って食事を楽しめる

親がスプーンで与える離乳食のやり方だと、赤ちゃんは五感のすべてを使って食事をすることはないですよね。

BLWの場合、最初から赤ちゃんが手づかみで食べるので、目で見て、手に取って、においや噛んだ時の音、味を感じながら食べることができます。

視覚・触覚・嗅覚・聴覚・味覚のすべてを使うことで、食事を「おいしい」と感じることができるんだそう。

手と目の協調運動・口や手指の発達が促される

最初はもちろん、手づかみで上手に食べることができないですが、何度も繰り返すうちにだんだん上手に口に食べ物を運べるようになっていきます。

これは、手と目の協調運動が発達してきた証し。

手づかみ食べを繰り返すうちに、やわらかいものやすべりやすいものなどを掴む力加減や、ひと口の適量を学ぶことができます。

赤ちゃんは大人のマネをするのが大好き。

一緒に食事をすることで、自然と食べ方のマナーなども身についていきます。

離乳食づくりの負担が減る

今の日本の離乳食の場合、野菜や果物などすべての食材を加熱調理してペースト状にしなければなりませんよね。

こまめに作るにしても、1週間分をまとめて作るにしても、赤ちゃんのお世話で忙しい中でやるのはけっこう大変です。

「せっかく頑張って作ったのに、ひと口も食べてくれなかった…」なんて時には、心が折れそうになったり…。

みんながみんな離乳食を喜んで食べるわけではないので、離乳食の時間が憂鬱になってしまうママやパパもいるかと思います。

BLWではやわらかく茹でた野菜スティックなどの固形物を与えるので、調理の手間が少なくなります。

離乳食づくりにかかる時間が短縮できれば、その分赤ちゃんと過ごせる時間も増やせますし、食事の時間も心に余裕ができるでしょう。

ジル・ラプレイ氏が提唱する「BLW離乳食」にデメリットはあるの?

BLWのメリットについてお話しましたが、メリットだけではなくもちろんデメリットもあります。

とにかく散らかる

赤ちゃんがうまく掴めずに落としたり、食べ物を落としたり投げたりして遊んでみたりするので、片付けが大変なことが1番大きなデメリットになるでしょう。

でも食べ物があちこちに散らかることが事前にわかっていれば、対策を取ることができます。

椅子の下にマットや新聞紙を敷くなどして、片付けがラクになるようにするのがおすすめです。

赤ちゃんが食べ物で遊ぶ行為は、行儀が悪いように見えますがとても大切なことなので、思いきりやらせてあげられるようにしたいですね。

周りの理解が得られにくいことがある

現状では、まだまだペーストから始める離乳食が一般的なので、最初から固形のものを与えることや食材で遊ぶことに対して、

「危ない」
「行儀が悪い」

などBLWを否定的に捉えられることも。

まずはママ・パパが、BLWの安全性と食材で遊ぶことの大切さを理解して、周りに説明できるようになれると良いですね。

赤ちゃんの食事の様子を動画で撮って見せるのも有効かもしれません。

ジル・ラプレイ氏が提唱する「BLW離乳食」始める時のポイントは?

きなこ

メリットが多いのはわかったけど、実際どんなことに気を付ければいいのか不安だよね

実際にBLWを始める際にいくつかポイントがありますが、その中でも大きなポイントを3つお伝えします。

赤ちゃんが自分で手を伸ばすのを待つこと

BLWでは、親が食べ物や飲み物を赤ちゃんの口に入れることはしません。

なかなか手を伸ばさなくても、じっと待ちます。

食べ物を食べるかどうか、口に入れるかどうかは赤ちゃん自身で決めるのがBLWだからです。

また、赤ちゃんが食べる準備ができていないのに口に入れてしまうと、窒息の危険もあります。

食材も、3~5種類ほど置いてあげて、赤ちゃんが好きなものを選べるようにします。

  • 食べ物で遊んでもOK
  • 食べる量が少ない(ほとんど食べない)でもOK
  • 同じ食材ばかり食べていてもOK

赤ちゃんの自主性に任せてあげれば大丈夫、ということを忘れないようにしましょう。

母乳やミルクは今まで通りあげること

お腹いっぱいで離乳食をあまり食べないから、とミルクの量や授乳の回数を減らす必要はありません。

BLWでは、1歳になるまでは母乳またはミルクがメインの栄養源とされています。

赤ちゃんが欲しがった時に、これまで通りに母乳やミルクを与えればOK。

だんだんと離乳食から栄養が摂れるようになると、赤ちゃんが自分でミルクを飲む量や回数を減らしていきます。

食事のあいだは絶対に目を離さない

これはBLWかどうかに関わらず言えることですが、椅子から落ちたり窒息の危険から守るために、必ず大人が見守りながら食事するようにします。

固形物を与えるBLWは、窒息の危険が高いのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかしジルさんたちの研究では、BLWもスプーンで与える離乳食ものどに詰まらせる危険性は同じで、どちらにしても大人が目を離さないことと、もしもの時の対処法を知っておくことが大切だといいます。

赤ちゃんが食事に集中できるように、テレビは消して、大人もスマホなどを見ないようにしましょう。

BLWを始める時に必要なものは、以下の記事で詳しく書いています。

ママ・パパが「BLW離乳食」を正しく理解して実践しよう!

BLWは海外発祥の離乳食法で、まだまだ日本ではBLWの情報が少ないですよね。

これまでお伝えしてきた通り、離乳食を食べる量やペース、離乳のタイミングもすべて赤ちゃんの意欲に任せることが重要です。

BLWを考えているママ・パパには、ぜひ一度日本BLW協会のHPも読んでみてください。

SNSでも「BLW」や「BLW離乳食」などで検索すると、日本で実践している方の投稿も見れるので、そういった情報も参考になるはずです。

BLWを始める際は、正しい知識を身に付けて実践していきましょう!

まとめ

赤ちゃん主導で進める離乳食、BLW。

親にとっても子どもにとってもメリットが多いですが、お互いに食事の時間が楽しくなるように無理なく取り入れられるといいですね!

BLWであれ、従来通りの離乳食であれ、「家族と一緒に食べること」「食事を楽しむこと」が何より大切だと思います。

みんなで楽しく食事ができれば、赤ちゃんもきっと食事の時間が大好きになるはず!

きなこ

離乳食期は、「食事の楽しさを伝える期間」と捉えてみて!

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この記事を書いた人

ファイナンシャルプランナーと食生活アドバイザーの資格を持つ。
マイペースな夫、無類の車好き(トミカも)な長男、BLW離乳食実践中の次男と日々ドタバタと暮らしています。

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